スマホとは一味違う、100倍ズームのデジカメとPCMレコーダ

スマホがあれば何でもできる・・・と思っている方も多いのですが、高倍率インスタントカメラと高音質のハンディーレコーダを持って、ハイキングや観光などの外歩きは、スマホにはない面白さがあります。

スマホの性能は良くなったのですが、高性能スマホは高価ですし、比較的安価な、高倍率ズームのデジカメやハンディーレコーダによる高音質録音は、スマホにはない楽しさが生まれます。

高音質で自然の音を「録音」する楽しさから紹介します。

PCM録音機で、自然の音などの、音のライブラリーをつくってみると、自分の知らない音の世界を体験できます。(この後に、100倍ズームのコンパクトカメラの良さを紹介しています)

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自然の音を録音・編集するのも面白いですよ

海辺の波の音、川のせせらぎ、秋の虫の声・・・などの自然の音を高音質でステレオ録音してみると、他の人が録音したものと違って、その新鮮さにびっくりします。

自然音でなくても、お祭りの太鼓や鐘の音、電車内のアナウンス、スタバでくつろいでいるときの周囲の音・・・などの音を、PCM録音して聞いてみると、自分の耳で聞くのと違った楽しさがあります。

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人にカメラを向けると嫌がられますが、録音機をテーブルにおいて音を録音していても、変な目で見られることはありません。(私の経験ですが・・・)

人の声などを街頭で録音することは、まだまだ、一般的ではないので、ほとんどの人は無視しているか、何をしているのかもわからないのか、ほとんど気にかけられることもないようです。

また、写真と違って、録音によって、個人が特定されるなどのプライバシーの問題も聞いたことがありませんので、意外と「録音」して音のライブラリーを作ろうとするのは簡単です。

そうは言っても、録音機は目立たない小さなものがいいですし、デジタル・ステレオ録音できるものがベターです。

インタビューなどに見る「会話録音用・集音用ICレコーダー」はモノラルですし、周波数特性も、音声向けになっているので、「高音質」「リニアPCM」などと表示されている、ステレオで楽器の音などを録音するレコーダーで録音するのがポイントです。

私のハンディーレコーダー(PCM録音用)の例

YAMAHAのハンディーレコーダ レコーダー+三脚

私は、本体、風防、イヤホン、三脚をリュックに入れて外出し、「この音・・・」と思った時に、これらを取り出して録音しています。

本体だけでも録音はできますが、木の枝などに固定する三脚、録音する音を確認する高音質イヤホン、付属の風防 ・・・ などは、特定の音を狙う場合は役に立ちます。

このセットだけでも、そこそこ高音質な音が録音できます。(三脚とステレオイヤホンは別に購入しています)

川の音を録音中

このレコーダー(YAMAHA W24)は、古い製品で、今では廃番になっていますが、すでに10年以上使っていても故障もなく健在で、全部の重さも300g未満ですので、持って出る場合でも、そんなに邪魔になりません。

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現在では、私の機種よりも、価格が安くて性能の高い製品がたくさん販売されています。

「PCM」「WAV」などと表示があれば、そこそこの音質は期待できますので、その中で「ステレオ録音」できるものを選べば、価格も1万円以下から、いろいろな製品が販売されていますね。(でも、長く楽しむためには、3万円ぐらいの製品を考えてくださいね)

Amazon などのサイトの口コミや、量販店で商品説明を聞いて、購入を検討されるといいでしょう。

【参考】Amazon のハンディレコーダのページをみる

思いつきで音を録るだけでも十分に楽しめます

私は、外へ出かけるときは一式をリュックに詰めておいて、気になる音に出会ったら、とりあえず何でも録音しています。

リモコンが使える機種であれば、操作音などが入らないようにもできますが、私は、家に持ち帰って、編集ソフトを使って不要な部分の音を消したり、レベル調整処理をするようにしています。

この編集は、無料の編集ソフトを使って、前後の操作音などの雑音部分を切り取りや、全体の音のレベル調整をするだけの編集で、少しなれると、2-3分で終わります。

私の使っている編集用ソフト(無料です)の最低限の使い方を簡単に紹介しておきます。

音声編集フリーソフトのAudacity

このソフトに行き着く前には、購入したレコーダーに添付のスタインバーグ社のCUBASE AIを使って音の加工をしていたのですが、高機能すぎて、使うのが難しすぎたので、このAudacityを使っています。

WEBマニュアルはあるのですが、英語なので、ここで、操作の流れだけを見てください。

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私の場合は、この編集ソフトをつかって、
①録音部分の前後や不要部分のカット
②クリックノイズなどの雑音の除去
③入力レベルが低い場合の音量アップ
必要な場合は、CDに編集する場合のWAV保存

などをこのフリーソフトでやっています。

一連の使い方は、MP3で録音したファイルをPCに取り込んで、Audacityで加工して、名前を付けてMP3で保存する・・・ ということをしているだけです。

もちろん、CDに焼くために、無損失のWAV形式(高音質)でも保存ができますし、WIN10(32・64ビット)でも問題なく使えますし、いくつかのファイルがたまってくると、それらをCDに焼いて、自分のサウンドCDアルバムを作ることも、そんなに難しくありません。

以下は読み流しでいいので、感じをつかんでいただくといいでしょう。

アプリのダウンロード

「窓の杜」からのダウンロードがわかりやすいでしょう。

窓の杜からのダウンロードがいい

一連の使い方(私の使い方)

書いたものを読むと難しそうですが、一度使えばわかってきますから、斜め読みでOKです。

(1)アプリの立ち上げ
(2)録音した自分のファイルをドラッグして、アプリに読み込んで
(3)録音した音が小さい場合は、レベルを上げて音を大きくます。 そして、
(4)録音の先頭と最後の操作音を削除してから、
(5)自然な感じで聞けるように、フェードイン、フェードアウトさせる
・・・ ということを説明します。

まず、このアプリで私がよく使う部分は、以下の図の部分だけです。

下図中の①②③の操作で編集を進めます。

この手順が基本で、いろいろなエフェクトを加えたい場合は、「選択」→「加工する範囲の決定」→「エフェクトを選ぶ」ということを繰り返します。

通常使う部分はここ

「選択」をクリックすると、薄灰色の波形背景が白くなります。 これが「全選択」状態で、部分的な削除や部分的にエフェクトを掛けたい場合は、矢印範囲を指定します。

何かを操作すると、たえず「簡易再生」がスタートして録音した音が出るのに、若干イライラしますが、(私は面倒ですが毎回) 音がスタートするたびにストップボタンを押して、音を止めてからエフェクト変更などの作業をしています。

下が一連の操作をしたときの録音波形です。その変化の様子を見てください。

立ち上げ画面

初期画面に、録音したファイルを取り込みます。

ファイルをドラッグして読み込み

若干の加工をしてみます。まずは、録音レベルを上げます。

編集1番目

波形の上下幅が太くなっているのがわかりますね。終了時の雑音を消します。

編集画面2

そしてフェードアウト(徐々に音が小さくなる)とフェードイン(徐々に音が大きくなる)を加えたのが次の画面です。

編集画面3

以上で編集が完成です。

編集が完了すれば、メニューの「ファイル」→「書き出し」→「MP3として書き出し」をクリックすれば完了です。

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MP3での録音でも結構自然な音です

普通の自然音でも、最近は、録音を「WAV」ではなく、MP3(320kなどの高音質)にして長時間録音しています。

MP3がポピュラーになっているし、WAVの無損失録音でなくても、音もいい感じです。

この一連の方法で録音した音を加工した例を示します。

これは、大阪城公園で、野鳥の音を聞きながら、ベンチに座ってコンビニで買ったお茶を味わいながら録音したものです。 鳥の声以外に都会の暗騒音も入っていて、上手な録音とはいえませんが、自然さは感じられると思います。音を小さくしてから再生ください。

【録音例】大阪城の野鳥の声  時間:約1分半

次に、高倍ズーム(x100)のデジカメ(コンパクトカメラ)も、スマホとは格段の違いで楽しめる・・・ということの紹介です。

高倍率のコンパクトカメラはスマホにはない面白さ

最近のスマホはすごい写真が取れるようになっています。

しかし、デジタルズームで高倍率のスマホは高価ですし、スマホに高倍率ズームレンズを付ける方法がありますが、使いやすさとコスパを考えると、高倍率コンパクトカメラを購入するほうが簡単です。

倍率の100倍は、1km先のものが10m位置に見えること

これは専門家でないと正確に説明するのは難しそうな内容なのですが、一般的にいう倍率は、「肉眼と比べてどれくらい大きく見えるのか」が倍率です。

たとえば、1km先のものが100mまで近づいて見えると x10(10倍)で、x100 というと、1km先のものが10mの位置まで近づいて見えると考えればいいでしょう。

これに対して、撮影倍率という表現があって、これは、100mmの長さのものが、受像面に10mmで写っていれば、1/10(1:10)といい、その範囲を可変できるズームレンズであれば10倍ズームになります。 当然、倍率を上げると、写る範囲は狭くなります。

そして更に、デジタルカメラの倍率とは別に、1眼レフでは「何mmのレンズ」と言う言い方があります。

これは、1眼レフカメラでは50mmレンズで撮ったものが約1倍(等倍)ですので、400mmレンズでは8倍ということになります。

双眼鏡では8倍程度のものが多いのですが、この程度の倍率が使いやすいということですね。

そしてこの、双眼鏡とx100コンパクトカメラはどう違うのか・・・を、実際的に比較してみると、私のここで紹介するx100のコンパクトカメラのx100で取った画像と、8倍の双眼鏡でみた景色を比較すると、x100のほうが少し大きい程度です。

もちろん、x100はデジタルズームですので、鮮明度は下がります。

画像でみると、8倍の双眼鏡のほうが明らかに鮮明で、x100となっていても、倍率は8倍の双眼鏡程度で、鮮明度は双眼鏡以下なのは、仕方がないでしょう。

ただ、x12程度のコンパクトカメラと、x100のものとでは、明らかに違いますので、高倍率の値打ちはあります。

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私のコンパクトカメラの写り方の例

私の Canon SX620HS という、光学25倍デジタル100倍の高倍率ズームの例を示します。

この機種も今では古くなって、新しいものに変わっていますが、この機種の「高倍率」がミソで、これがすごいのです。

x100の凄さ

このZoomなしの写真は、近所のことを考えてモザイク加工をしています。

このように、100倍の威力はすごいもので、肉眼では点のように見える約5km先の、山の中腹の建物が、100倍ズームでは、こんな感じに写ります。

もう一つの例を見ると、下の写真は、天空の城として有名な竹田城址を、直線距離で2km離れている立雲峡というところから撮ったものですが、ズーム機能を使えば、竹田城址にいる人の顔が映るくらいの写真を撮ることができます。

2km先の竹田城址 肉眼で見た感じの写真

x100で撮ると・・・ x100ではこのように

遠景を高倍率でとるのは、手ブレ機能があっても、手ブレを抑えるのが大変ですが、数m離れたところを撮る場合でもズームがあれば、「いちいち、近づいて取らなくていい」・・・という便利さがあります。 これが優れているところです。

ともかく、歩きながら、どんどんズーム機能を使って、周りの景色を撮影していけばいいのですから、12倍ズームやスマホの拡大写真の比ではありません。

一度量販店などに行かれて、高倍率カメラを手に持ってそれを体感してみるとわかるのですが、25倍程度のズームでは、スマホの方が機能的で使いやすいようですが、100倍ズームとなると、スマホにはない、別世界が広がります。

タイムスタンプがあるので、あとから時間と行動の整理ができる

写真を取っておくことの良さは、「タイムスタンプ」が記憶されていることです。

コンパクトカメラは、スマホを使っているときのように、バッテリーを気にしないで良いですし、メモリー残量を気にしないで、たくさんの写真が撮れ、さらに、各写真には、撮影した時間がスタンプされていますので、写真のプロパティーから、撮影時の状況や時系列の行動が思い出せてくれます。

ともかく、どこかへ出かける時には、惜しみもなく、色んな場所でたくさんの写真を取るようにしていると、時間が記録されているので、タイムラインが簡単にたどれるので、非常に便利です。

画質よりも利便性

デジタル拡大では、画質が悪くなるといいますが、それはカメラの価格を考えると仕方がないことで、大きな写真を使わないのであれば、特に気にならないでしょう。

自分で楽しんだり、WEBにアップする写真程度のものであれば、そんなに画質を気にする必要もない・・・と割り切ってしまえば、結構使えます。

100倍ズームでは、下のような写真が取れます。 もちろん、8倍双眼鏡のほうが、シャープな像が楽しめます。うまく使い分けるといいでしょう。

100倍ズームで撮った満月

初期投資が必要ですが、長い間使えています

録音機と高倍デジカメをもって、でかけませんか。

若干の初期投資が必要ですが、結構長期間使えるものですから、じわっとその値打ちが感じられるでしょう。


(来歴)R4.7月誤字脱字を見直し 最終R5.9誤字脱字を含めて見直し。

この記事を書いた人
きょくまめ

電気・電子や科学が好きなシニアです。
壊れた電気製品を直して嫌がられるなど、役に立つのか立たないのかわからないことをする趣味があるので、少しでも役に立ちそうなアイデアを紹介する記事を書いていこうと思っています。

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