何年間も電気毛布を使って寝ていました。とても暖かく眠れるのですが、どうしても肌も喉も乾燥してしまうのが気になっていました。
それでも寒いのを我慢して寝るのが嫌で、ずっと「電気毛布好き」だったのですが、昨年湯たんぽに変えてみたところ、その不快な症状が消えたので、それ以来「湯たんぽ好き」になりました。
湯たんぽの温め効果
湯たんぽの良い所
- 肌や喉を乾燥させないで体を温めてくれる
- 電気を使わないので火事の心配がない
- 電気代の節約になる
- コンセントのない場所でも使える
- 朝、湯たんぽの中のお湯を洗濯に使える
- 湯たんぽそのものが安い
冬になって電気毛布を使い始めると肌がカサカサになっていたのですが、湯たんぽにしてから乾燥しなくなりました。値段も安く、私は近くのホームセンターで購入しましたが、2.2Lのプラスチック製で900円弱だったと思います。
湯たんぽにはプラスチック製以外にもあります。
湯たんぽの素材
- 金属:直火加熱ができる
- ゴム:夏には氷枕としても使える
- 陶器:保温性が抜群
- 電子レンジ用・充電して使う用:お湯を沸かす手間がない
- プラスチック:値段が安くサイズも豊富
湯たんぽは暖かい?
実は湯たんぽって冬の睡眠のお供にするにはレトロ過ぎて、「足元に入れたら足しか温まらないのでしょ」ってイメージしか持っていなかったのです。ところが使ってびっくり!置く場所にもよりますが、ほんわかとお布団全体が暖かくなるではありませんか。
それと朝には冷たくなっているイメージがあったのですが、そんなことは全然なく、むしろ体にくっつけていてもちょうど良いくらいの温度になっています。
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湯たんぽの注意点
湯たんぽの殆どはお湯を入れて使いますので、注湯口から注ぐときに火傷をしないように注意しないといけません。注いだあとは漏れないようにしっかりと蓋を閉めましょう。そして安全のためと保温性を高めるためにカバーを付けます。
また陶器やプラスチック製のものは、高さのある所から落とすと割れることがありますので注意が必要です。
それよりなにより気を付けないといけないのは低温火傷です。
低温火傷について
低温火傷は高温火傷と違って、40~50度位で生じる火傷です。40~50度というのは短時間では問題にならない程度の温度ですが、長時間接触し続けることで火傷が起こります。
自覚症状が現れにくいため、自分で気が付かない内に皮膚の奥まで傷ついてしまい、重症化しやすいのが特徴です。
低温火傷をしないように、カバーで覆い、体から離した位置に置いて眠るようにしましょう。
私の使い方
私は就寝1時間程度前に、70~80度くらいのお湯を湯たんぽに注ぎしっかりと蓋を閉め、カバーを2重にかけ、すぐにお布団の中に入れておきます。湯たんぽを置く場所はお布団の真ん中くらい、ちょうど腰が当たるあたりです。
眠る時は腰と足の中間あたりまで少し下げますが、体には絶対に触れない場所に置きます。
朝起きても湯たんぽの中のお湯はまだ温かいです。捨てるのはもったいないので、お湯を洗濯機の中に入れて洗濯をします。
でも家にいる日で座る機会が多い時であれば、そのまま膝に乗せて上からひざ掛けをします。途中で冷えてきたらお湯を半分ほど捨てて適温になるように熱湯を入れます。
これで夜だけでなく、昼も湯たんぽでホカホカと暖かいです。
温度を測ってみました
夜に入れたお湯が、朝に何度くらいになっているのか調べてみることにしました。
夜に入れたお湯の温度は80度です。いつもはもう少し低めのような気がしますが、今回は分かりやすくぴったり80度になるようにお湯や水を入れて調整しました。
そのままお布団に入れて就寝。そしてちょうど8時間後に温度を測ると45度になっていました。この45度くらいになった湯たんぽを体の近くに置くと本当に気持ちよく二度寝を誘います。
湯たんぽのお湯の温度調節について
80度や70度といっても湯温計でもないと測ることってないですが、目安としてこのくらいの熱湯とこのくらいのお水で、このくらいの温度になるということを計算で求めてみました。
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熱湯と水を入れて適温にする
どこかのサイトに水道水の年間平均水温は20度だと書いてありましたので、それを元に計算をしてみます。
例えば1000ccの沸騰した100度のお湯に水道水500ccを加えると
1000cc×100度=熱量100000カロリー
500cc×20度=熱量10000カロリー
100000+10000=110000
110000÷全体量の1500cc=73.333…
なので、1000ccの熱湯に500ccの水道水を加えたら約73度になります。
70度になるためには結構水がいるのですね。計算が面白いのできっちりと70度になるように計算してみましょう。
1500ccを70度のお湯にするためには
20x+100y=70×1500
20x+100(1500-x)=70×1500
-80x=105000-100×1500
-80x=-45000
x=562.5 y=937.5
熱湯は937.5cc、水道水は562.5ccにすればいいようです。
でも湯たんぽは1500ccだけじゃなく、2000ccや2500ccというのもありますので、おもしろついでに計算してみた結果
2000ccなら熱湯1250cc 水道水750cc
2500ccなら熱湯1562.5cc 水道水937.5cc
になりました。
ここまで計算して思ったのですが、冬の水道水って絶対に20度ないですよね。
なので水道水が10度の場合も計算することにしました。式は省きます。
1500cc:熱湯1000cc 水道水500cc
2000cc:熱湯1333cc 水道水667cc
2500cc:熱湯1667cc 水道水833cc
だそうです。
しかしこれは計算上の数字なので、実際は湯たんぽ本体がお湯を入れる前に70度程度あるなら熱湯と水道水でその温度になるとは思いますが、朝お湯を捨てて空になって冷たい状態だったりすると、夜に70度になるようなお湯を入れても湯たんぽの中のお湯の温度はぐっと下がります。
お湯を入れる前の冷えた湯たんぽと、早めに湯たんぽをお布団に入れておいて経過した時間も考慮すると、お布団に入った時の湯たんぽの中のお湯の温度を70度程度にしようと思われたなら、湯たんぽに入れるお湯の温度は80度前後になるようにして入れてみるといいかもしれません。
80度になるための熱湯と水道水の量をキリのいい数字にすると次のようになります。
1500cc:熱湯1200ccと水道水300ccで84度・熱湯1100ccと水道水400ccで78.6度
2000cc:熱湯1600ccと水道水400ccで84度・熱湯1500ccと水道水500ccで80度
2500cc:熱湯2000ccと水道水500ccで84度・熱湯1900ccと水道水600ccで80.8度
水道水が10度の場合
1500cc:熱湯1200ccと水道水300ccで82度・熱湯1100ccと水道水400ccで76度
2000cc:熱湯1600ccと水道水400ccで82度・熱湯1500ccと水道水500ccで77.5度
2500cc:熱湯2000ccと水道水500ccで82度・熱湯1900ccと水道水600ccで78.4度
水温が5度の場合でも10度の場合と大差ありません。だいたいこのくらいの熱湯と水道水で80度前後になると思います。あとはお住まいの地域や好みによって温度を調整してください。
水道水10度の場合の水道水と熱湯の割合
80度にしたい場合 水道水:熱湯=1:3.5
70度にしたい場合 水道水:熱湯=1:2
60度にしたい場合 水道水:熱湯=1:1.25
私が使い始めて暫くした頃、両親が電気毛布は肌がカサカサになると電話してきたので、湯たんぽを購入して送りました。
両親に送った湯たんぽはこれです。↓↓↓↓↓2.6Lなので私の湯たんぽより少し大きめです。
シーズンの終わりには中の水分を乾燥させておきましょう。特に金属製の湯たんぽは水分が残っていると腐食やサビの原因になりますのでご注意ください。
翌年使用する時は湯たんぽ本体とパッキンが劣化していないか目視したのち、満水になるまで水を入れて、逆さまにしたり軽く振ったりして水漏れがないか確認してから使用してください。
体が冷えると血流も悪くなり、寝つきも悪くなります。湯たんぽを上手く利用して温かくお休みくださいね。
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