昔からお米の保存には米びつが使われています。米びつもいろいろとありますが、私自身は長年「ハイザー」というものを使っていました。
お米の保存といえばハイザー?
ハイザーは1963年に発明、販売された計量できる米びつです。私も数年前まで使っていました。
前面にお米の残量が分かる小窓が付いていて、レバーが1合、2合、3合と3つあり、欲しい量のレバーを押し下げると計量されたお米を受け皿に移してくれるため、計量カップ要らずでとても便利でした。お米は下から出るため、上から継ぎ足しても下になっている古いお米から出てくれるので古いお米が残ってしまう心配もありません。
このレバーを押すと下から計量されたお米が出てくる仕組みが名前の由来で、レバーを「ハイ」と押すだけで、欲しい量のお米が「ザー」と出てきてくれるということからハイザーと付けられたそうです。
それまで枡で量っていたのが「ハイ」「ザー」になったのは画期的だったと思います。
ハイザーから保存容器へ
数年前、今の家に引っ越しをしたときに、できる限り物の少ない家で暮らそうと決めました。実際はそうもいかず、ミニマリストにはなっていませんし、引っ越して年数が経つとそれなりに荷物も増えてきました。
でもその引っ越しの時にハイザーは処分し、それ以来お米は容器に入れて冷蔵庫保存をしています。
お米の劣化
お米は精米されるとその時点から劣化が始まります。
美味しく食べることができるだいたいの目安は、精米してから
- 冬:1ヶ月半~2ヵ月以内
- 春と秋:1ヶ月以内
- 夏:2週間以内
なんだそうです。もちろん目安なので、その日数を超えたから食べられないということではありませんが、やはり早く食べるにこしたことはありません。
精米年月日について
お米には消費期限や賞味期限の記載はありません。賞味期限や消費期限の表示は加工食品に記載するものなので、野菜やお米には表示義務がないそうです。
そのかわりに記載してあるのが精米年月日です。お米の袋に記載してありますので、精米年月日を見て目安内に食べきれるだけの量を買うほうがいいですね。
先ほど美味しく食べることができる目安の日数を書きましたが、温度、湿度、密閉性によって変わってきます。
温度
お米にとっての適温は15℃前後だそうです。気温や室温が高くなったり、日光が当たると乾燥して割れてしまいます。
虫も15℃以下だと活動しないみたいです。
湿度
湿度の高い場所で保存するとカビが生えます。
水気のある場所には置かないことや、計量カップは洗った後、きちんと水分を拭きとって使うようにしましょう。
密閉性
お米は臭いを吸収しやすいので密封容器で保存するのがいいです。
しかし保存には密封がいいのに、なぜかお米の袋には小さな穴が開いています。先日買ったお米にも袋の下の方にこのように書いてありました。
密閉しないといけないのに!移り香に注意しないといけないのに!なぜ穴のある袋に入れて販売するのかと思ってしまいますよね。
この穴はなに?
袋詰めされて、運搬や店舗で並べる際には袋を積み上げます。この時に下に積まれてある袋が上から押されてパンクする恐れがあるので、空気抜きのために穴を開けているのだそうです。
さて、この温度、湿度、密閉性をクリアさせる一番簡単な方法が、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存することです。これが冷蔵庫保存をすることに変えた理由です。それで保存容器として2.4L入るライスストッカーを使い始めました。
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冷蔵庫ハンディライスストッカー
いろいろと探してみたのですが、手ごろな値段で、野菜庫に立てて入れることができて、洗うのが簡単で日本製のものという条件で探した結果、「パール金属 2.4kg 冷蔵庫ハンディライスストッカー」が見つかりました。
パール金属株式会社さんは以前から知っており、フライパンや圧力鍋などを作っていらっしゃいます。知っている会社だから安心感もあります。それになにより国産が安心です。
商品情報
容量 | 2.4L |
サイズ | 幅185×奥行110×高さ295mm |
素材 | 本体・蓋・計量カップ(ポリプロピレン) パッキン(シリコーンゴム) |
使った感想
いつも5kgのお米を買うので、ハンディライスストッカーを2個使って野菜室に並べて入れていますが、今のところ問題なく使えています。蓋を取れば口が大きいのでお米も入れやすく、また空になった後に洗いやすいのがありがたいです。
私は縦に置いていますが、横置きもできます。横置きにしてもお米はこぼれません。
パッキンも付いているのできちっと留まってくれている感もあります。
しかし普通に入れて蓋をすると5kgが全部入らなくて、だいたい2~3合程度残ります。
新しいお米の袋を開けた時、その時に炊くお米を除いた残りを入れるような時は、ちょうど入りきってくれるので問題ありませんが、全量入れる時はちょっとしたコツが必要で、普通に蓋を取ってお米を入れて、一旦蓋を閉めて注ぎ口の計量カップだけを外していっぱいまで入れると2つ使ってギリギリで5kg全部が収まります。
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使っていない計量カップ
気になったのが注ぎ口の蓋として付いている計量カップです。最初は便利だと思ったのですが、目盛りがイマイチです。
一般的なお米用の計量カップはすり切り一杯で一合なのですが、この蓋兼計量カップは一合の目盛りがカップの途中にあるため、線の下になったり上になったりしてしまうからなんだと思います。目盛りを信じて炊いても、ある時は硬めだったりある時は柔らかかったりするので、結局使わなくなりました。この点だけ残念ですが、あとは十分に満足しています。
日本人なのでお米は美味しく食べたいと思っています。そのための保存は大事ですね。
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